11月例会のご案内です。
京都のモダニズム建築についての講演会
講師 河野良平
京都橘大学建築学部デザイン学科准教授
歴史と文化の街である京都には、古典主義的な近代建築やモダニズム建築も数多く残されている。それらの建築がどのような経緯で建てられたのかを、現地調査・ヒアリング、発掘した図面や当時の雑誌記事などを手掛かりとして探ってきた。
本講演の前半ではモダニズム建築について簡単におさらいした後、「中京郵便局」(1902)など三条通り周辺に建ち並ぶ古典主義的な近代建築について概観し、それらが京都のメインストリートに沿って徐々に受け入れられモダニズム建築へと移行していく過程を意匠的な側面を中心に検証していく。後半では、戦後に建てられた「京都会館」(1960)や「同志社大学アーモスト館ゲストハウス」(1962)といったモダニズム建築の事例について解説し、初期案の模型写真やパースなどを読み込みつつ、実施された建築との比較を試みる。また、紹介する事例の中には「智積院会館」(1966)のように、取り壊されてしまったケースもあるのだが、生き残ったモダニズム建築とのデザイン上の違いについても考えてみたい。
これらを通して、建築家や設計者がどのような試行錯誤や創意工夫を凝らしてきたのかを学ぶべきであろう。彼らにとって京都で建築を設計することとはどのような行為であったのかを推察し、それが設計活動を行う際の一助となれば幸いである。
会場である京都市美術館(通称:京セラ美術館)では河野先生がアドバイザーとして参画されている
モダン建築の京都という展覧会を開催中ですので
同時にご覧いただくことができます。
入場料は別途必要です。
https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20210925-1226
また京都市美術館(通称:京セラ美術館)はJIA建築年鑑2020-2021の
JIA日本建築大賞受賞作品です。
例会は午前中開催になりますが
例会と展覧会と建物を
同時にご覧いただくことができますので
是非ご参加ください。
日 時 2021 年11 月20 日(土)
受 付 10:15
見 学 10:30~12:30
会 場 京都市京セラ美術館
地下1 階講演室
参加費 住宅部会会員及び所員・学生 無料
市民参加 ¥1,000
定 員 40 名
懇親会 懇親会は行いません
申込先 info@hiraoka-architects.com
FAX 06-6395-5732
平岡建築デザイン 平岡
主 催 公益社団法人 日本建築家協会近畿支部住宅部会
代表世話人/ 長谷川総一 担当世話人/ 富澤実 平岡孝啓
※新型コロナ感染予防を行いつつ、講演会を実施します。
参加される方はご協力くださいますようお願いいたします。