PROFILE 建築家プロフィール

西本 寛史

西本 寛史

Hirofumi Nishimoto

所属
nha
所在地
〒640-8042 和歌山市西ノ店17 ニシノタナノ.BLDG 1F 南側
TEL
090-9881-6883
Mail
nha@zf6.so-net.ne.jp
HP
https://nh-archi.com/
経歴
1978 大阪府生まれ
2001 愛知学院大学 商学部 卒業
2003 修成建設専門学校 建築工学科 卒業
2003~2018 和歌山市の意匠設計事務所、組織設計事務所勤務
2018 nha一級建築士事務所 設立
2019 第4回 きのくに建築賞 佳作

W0RKS 実績紹介

三葛の家

和歌山市南部、名草山の麓に位置し、敷地から望む景色は春夏秋冬その時々の美しい風景が印象的な場所です。
建物はシンプルなボックスを山なり形状に連ねる、ズラすという明快なルールで構成し、ズレたボックスの隙間から山の緑や光、風といった自然環境が重なるように感じ取れるように計画しました。外部と内部が溶け込み自然と一体となった豊かな内部空間を実現しました。
また玄関からプライベートの庭まで通り抜けられる大きな土間を設けました。それは外部と内部、人と人の繋がりをもたらすコミュニティ形成の場となります。
空間が土間から和室、リビングダイニング、2階の子供室まで縦横上下に広がり、一体的で常に家族の繋がりを感じ取れる、人がたくさん集う建物となることを願ってます。

冬野の平屋

敷地は和歌山市の外れにある小さな山の中腹にあり、昔からの民家が建並び、田畑が点在し、その間を細い路地や水路が交差し、和歌山市東部の田園風景を見渡せる小高い丘のような場所にあります。
建築主は畳職人であり、この敷地に隣接して建っている既存の独立倉庫を工房として利用していまる。この住宅はその工房と職住一体の空間となるように設計しました。
家族構成は畳職人である30代半ばの父と母、3人の子供たち。
敷地は約90坪と広く、周辺の環境や建築主の要望を配慮し平屋で計画しました。
北側は必要駐車場のライン、東側は道路境界線からの寄り、南側は工房が冬の時期に伸ばす影、西側は畳搬出入に必要な軽トラックの経路幅をもとにこの敷地にできる最大限の矩形を描き、外部、半外部となる空間で仕切ったシンプルな構成です。
工房を含めた各居室の間に外、半外の空間を作ることにより、開放性と独立性をもつ町のような住宅となるように考えました。
撮影者:今西浩文

MESSAGE メッセージ

建築を考えることで最も大切にしていることは、形をデザインするのではなく空気を計画するということです。
空気を計画するというのは目に見えない部分を造ることです。
住まい手が移り行く季節を新鮮に心地よく感じながら生活していけるように、「光」「風」「庭」「素材」などの要素と「吹抜け」「レベル差」などの技術的表現をパースや模型で綿密に検討し、周辺環境と相互関係のある豊かな空間を創造します。
建築とはそれ自身が主役となるのではなく、この空気を演出するための黒衣のような存在であること、その働きによって心地よい空間が生まれると思っています。

MASTERPIEACE 代表作

2016 三葛の家(前職担当物件)
2018 冬野の平屋
2021 陽蔭の家