PROFILE 建築家プロフィール

小笠原 絵理

小笠原 絵理

Eri Ogasawara

所属
間工作舎 一級建築士事務所
所在地
〒561-0882 大阪府豊中市南桜塚2丁目4-14
TEL
06-6856-4677
FAX
06-6856-4677
Mail
kanog@tcct.zaq.ne.jp
HP
https://kankousakusha.jp
経歴
1961年 熊本市生まれ
1961年 国立奈良女子大学・家政学部・住居学科卒業
1992年 間工作舎 一級建築士事務所設立 
京都工芸繊維大学・大阪工業大学他 非常勤講師歴任               

2004年 第5回JIA熊本住宅賞入賞
2007年 第2回関西建築家新人賞 
2007年 日本建築士会連合会 優秀賞 
2008年 JIDビエンナーレ 大賞 
2011年 大阪ガス住宅設計アワード入賞

W0RKS 実績紹介

~地と空の庭をもつ家~

住宅地の一画にある、地下1階地上3階建の住宅は、4層吹抜のニワをもち、中央に、10mほどの雑木アオダモが、地下から空へと枝葉を伸ばす。井戸底のような地のニワから、隣家の屋根越しに、神社の森の景色広がる空のニワ、吹き抜けでつながる各スペース、どこに居ても、自然のめぐみが近しい。住まい手は、うつろい感じる日々に、発見があるという。庭・建築・家具や灯、そしてしつらえまでが、ひとつになり、暮らしを彩っている。
ひと・もの・自然のめぐみが集い、ゆたかにときが流れる、拠りどころです。

~珠玉のここちよさのある暮らし~ 藤井寺の家

街中にあるこの家は、小さな小屋(居場所)を連ねることで、個々で過ごすことも、つなげて集うこともできる。周囲が変わっても住環境が保てるようにと、敷地中央南北に“とおり庭”を設け、スケールや趣が異なるリビングなどの居場所を、庭に面して配置。各広さは2.5畳から8畳で、天井高さも異なり、内外ともに、左官材や無垢板で、職人の手しごとで仕上げている。引き戸を開ければ庭とひとつづき。無垢のテーブルを囲んで仲間と集うことも、個室で雨だれの音を聞きながら静かなときを過ごこともできる。
一人で、家族で、仲間とシェアして、そんな多様な暮らしに応えられる、懐の深~い家になった。

~景色に住む~ 箕面森町の家

都心のマンションに住む家族は、「自然を身近に感じて過ごしたい」その思いから、家から車で40分、山の景色を望める場所に、“もう一つの我が家”を考えた。
「最小限暮らしに必要なものは、何だろう?」キッチン、トイレ、お風呂、収納、寝るためのタタミ間。用を足す5つの小屋を、周辺環境や、光・風の入り具合、動線、過ごし方など読み解いて敷地に配置、プランを決めた。我が家に居て、“まるでキャンプしているみたい”春は樹々の芽吹きを、夏は青空が頭上に広がり、秋は紅に染まる山を目にし、冬は風に舞う一面雪景色。まさに“景色に住む”家になった。

MESSAGE メッセージ

01 私たちの仕事
ここちよい、その人にとっての「居場所」をつくることです。自然とのかかわりや、時の経過を創造し、ともにつくるプロセスを通して、あるがままの「暮らしの背景となる」住まい、「ゆたかな暮らしのうつわ」をつくりたいと考えます。
02 建築について
建築は、暮らしや行為、そして建つ場所から生まれます。庭や周囲も含めた「環境をつくる」ことで「ゆたかなとき」を生むことができます。まちにとって「ゆたかな風景」をつくることにつながります。
03 ともにつくる
その人、その家族のありようや思いを受けとめ、オリジナルなカタチにしていく。私たちは、引き出し役です。向き合いともに考え、やりとりを重ね、信頼関係を築いていく。立ち合い寄り添い、ともにつくっていきたいと考えます。