PROFILE 建築家プロフィール

岡田良子

岡田良子

Ryoko Okada

所属
Space Clip一級建築士事務所
所在地
〒600-8191 京都市下京区五条高倉角堺町21 Jimukino Ueda Bldg. 302
TEL
075-741-6896
FAX
075-741-6897
Mail
okada@spaceclip.jp
HP
http://spaceclip.jp

W0RKS 実績紹介

宇美の家

宇美八幡宮という子安神社が有名な場所、昔の面影を残す住宅街に位置します。北側と西側に狭い道路があるため、外の音や視線と隔離させるため外には閉じた形とし、中庭を設けることにより内側に開いたプランとしています。将来、1Fで生活が完結できるようウォークインクロゼットや主寝室がとれるだけの広さを1Fに確保し、2Fは大屋根の勾配をいかしたロフトのような空間となっています。

信楽の家

神社の境内の敷地の中に埋め込むように住宅を計画しました。社務所と離れとの関係、家相、風通し、日照、いろいろな条件をクリアするために、また道路からの視線をできるだけ感じないように北側と東側に大きく屋根を下ろした形にして、ホールを中心として各部屋を配置しています。引き戸の建具で仕切ることによりプライバシーをたもちつつ、家族の気配がそれとなくわかるような工夫をしています。キッチン家具はマエダ木工。

羽束師の家

京都市伏見区の羽束師の一体は久我の里といって、水郷地で京都盆地における最初の頃の
農耕集落として,弥生時代に誕生した場所。今でもどっしりとした農家の家の佇まいが数多
く残る地域です。この住宅は代々受け継がれてきた家を増改築を繰り返しながら住み継いでいく、
リノベーションのプロジェクト。曾御祖父さんの代から少しづつ手を加えて育まれた家が新しい若
い家族へとつながっていきます。リノベーションのときに心がけているのは、できるだけ前の家
の面影を残すこと。住み手よりも長く家が過ごしてきた年月は、家族やその土地の歴史であり、
新築にはない味わい深さがあります。現代の素材を使いながら当然リノベーションしてい
くのですが、古い建物には新建材などは使用されていませんから、古いものと並べたときに違和
感のない素材を選定していくことになります。外観の形状は大きく変更していませんが、劣化が著
しかったため外壁の仕上げのモルタルを落として再度塗り直しを行っています。屋根は瓦屋根を
金属板に葺き替えて軽く仕上げています。内部は、昔ながらの土壁が一部残っていたので、
それを再度水を含ませて再生し、荒壁の仕上げとして少しざっくりとした仕上げにしました。
農家の納屋のような空間をそのまま残しつつ、今の生活がしやすいように工夫しています。
また、小屋裏の古い構造の仕組みを出来るだけ見せ、梁や柱は塗装を落として無垢の状
態に戻し、古傷などはそのまま残しながら、家の歴史のビンテージな要素としました。

MESSAGE メッセージ

どうやって暮らすか、何が最低必要か、現実的な要素をふくらませながら、建築家との家はできあがっていきます。でも出来上がったものが本当に現実的過ぎては面白くない。現実と創造のエッジの部分に良い住宅はあると思います。

モノにあふれた世の中ですが、自分に合うピッタリのモノに出会うには、かなりの苦労を必要とする気がします。そして、住宅、オフィスビル、商業空間、といったさまざまな建築が広い分野で注目を集める中、たくさんのモノの中に一番欲しい「普通のモノ」が少ないことに気づきます。 「不便なモノ」、「余計なモノ」、「過剰なモノ」そんなものを払いのけて、できるだけシンプルに、心地良く、快適に、普遍的に使えるモノを目指して、ものづくりができたらと思います。