PROFILE 建築家プロフィール

福田 哲也

福田 哲也

Tetsuya Fukuda

所属
福田哲也建築設計事務所
所在地
〒553-0003 大阪市福島区福島3-1-39メリヤス会館403
TEL
06-6155-6755
FAX
06-6155-6757
Mail
info@fukuda-architects.com
HP
http://www.fukuda-architects.com
ブログ
http://tfukuda.exblog.jp/
経歴
1973 兵庫県生まれ
1996 大阪工業大学工学部建築学科卒業
1996 (株)遠藤秀平建築研究所
1999 一級建築士事務所開設
2000 福田哲也建築設計事務所 設立
現在、武庫川女子大学・大阪工業大学非常勤講師

2005 「阪神地区の保育園設計コンペ」一等
2006 「E・家・くらし住まいの設計コンテスト」若手建築家賞
2006 「イソバンドデザインコンテスト」 特別賞
2008 「E・家・くらし住まいの設計コンテスト」 入賞
2011 「第4回 木質建築空間デザインコンテスト」住宅部門賞
2011 「住まいの環境デザイン・アワード2012」 大阪ガス賞

W0RKS 実績紹介

ON-HOUSE ー複数の領域が重なるワンルーム空間ー

2世帯住宅の建て替え 。 建て替え前は、別用途だった建物を改造して 暮らされていたこともあり、共有スペースとプライベートスペースが区分無くワンルームの中で雑多に展開されていました。お子さんたちの個室への憧れやワンルーム故の不自由さはあるものの、同時に、時々に応じて互いが一つの場を共有しながら生活することの意義も感じておられ ました。私たちは、課題解消と立地を活かすことを念頭に、ご家族を育んだこの部屋割りに規定されない自由さを、新たな空間のアイデンティティーとして再構築できないかを考えました。

主階は、3つの要素で構成されます。
1) SPACE1 / SPACE2 / SPACE3    東西に通る2列のパーティション・ラインによる区分可能な3スペース
2) WOOD / WHITE          南北の明暗環境に対する光の吸収・反射を意図した対照的な仕上
3) FRAME / NON FRAME       規則的(910ピッチ)に林立する露出木架構の有無

これらがズレながら重ね合わさることで、明解な構成であるにも関わらず、どの要素に意識が向かうかで空間認識が揺れ動く多様に解釈可能な場が生まれました。共有/プライベートの各スペースは整理されつつも その境は曖昧化されます。自立した各要素が互いの領域を干渉し合いながら同居するこの独特の一室性は、ご家族の価値観の投影として浮かび上がります。

Y-HOUSE ー自然素材で仕上げた立体志向の健康住宅ー

隣接するマンションからの視線や北側隣地に対する日照への配慮や将来的な周辺環境の変化などに対応する形態として、家型の一辺を敷地なりに斜めに切り落としたボリュームが導き出されました。
2階にリビングを設定し、その周囲に書斎やテラスやロフトやキッチン、水廻り等を外部との緩衝帯として配しています。リビングは外部と直接ではなくワンクッションおいて繋がることで適度な距離が保たれ、カーテンやブラインドをしなくてもプライバシーを気にせずにゆったりとくつろいで過ごせるようになっています。
リビング自体は白い漆喰塗装でスッキリと仕上げつつ、白壁に穿たれた開口を通じて、緩衝帯に用いられている木や土壁等の多彩な素材の表情や切り取られた空が垣間見えることで、シンプルながらも多様さの感じられる場となっています。同時に、それぞれの場に応じて設定されている床レベルが場所同士の多様な繋がり方を生み出しています。
外部の仕上げは、各方位ごとの年間日射受熱に対する断熱性・壁体内通気促進を考慮して、東西壁面は火山灰による土壁、屋根と南北壁面は黒系金属板を用い、自然素材と工業製品の質感を積極的に際立たせるように各面で対比的に仕上げています。

M-HOUSE ーキャラクターの異なる2つの流動スペースを内包する住宅ー

ここでは架構の単純化をはかり、2層の箱型ヴォリュームと「田の字型プラン」の延長で成り立つ計画を前提に設計を進めました。
この住宅は、上下階とも単純に6分割した田の字型の交差部で直交軸同士をアールで接続させるという操作で出来上がっています。その結果、2つの流動スペースと6つの独立スペースが生まれました。
流動スペースは、一つがリビング・ダイニング、もう一つは階段室兼書斎や客間などの機能を伴った動線空間となっています。この2つはプラン的に上下階で互いに反転した関係となっていて、一方は白い左官材料、もう一方はラワンベニヤにより対比的に仕上げられており、全くキャラクターの異なるスペースとなっています。
一方の独立スペースには個室や水廻りなどが配され、こちらもそれぞれに対応した仕上げが施されています。
流動スペースによっていったん各個室の独立性を高めつつ、再び流動スペースに面した内窓によって適度な距離を保ちながらも全体としては緩やかなつながりが生み出されています。
また、この住宅では各スペースと仕上げを対応させていることと併せて、壁の捉え方に特徴を持たせています。
通常の150ミリの厚みを持った一枚の壁としてではなく、木造の壁の成り立ちをそのまま表すように、2枚の薄壁(ボード)と120ミリの空気層(軸組)として捉えています。そうした壁の捉え方は、内窓やニッチのディテールに端的に現れています。
互いに異なる皮膜で包まれたスペースが、着かず離れずの微妙な隙間を維持しながら同居しているような状態は、この住宅の内に独特の奥行き感を生み出しています。

MESSAGE メッセージ

"愛着の持てる家"づくりをできるのが建築家との家づくりだと思います。完成品を購入するのとは異なり、住宅をゼロから試行錯誤しながらつくり上げていく過程そのものも家の大切な一部となると考えています。