PROFILE 建築家プロフィール

二井 清治

二井 清治

Seiji Nii

所属
株式会社二井清治建築研究所
所在地
〒561-0829 豊中市千成町2-4-29-502
TEL
06-6336-0523
FAX
06-6336-5739
HP
http://www.nii-aa.com
経歴
1946 滋賀県生まれ
1974 坂倉建築研究所に入所
    西沢文隆に建築を師事
1987 二井清治建築研究所を設立
1991 神戸芸術工科大学環境デザイン学科 非常勤講師(~1994)
2006  日本建築家協会近畿支部 副支部長(~2009)
2010  日本建築家協会 近畿支部 大阪地域部会長(~2011)

W0RKS 実績紹介

津山の家

エゴの木の庭にひらかれた住まい
単身の成人女性が独立した生活をするために建てた木造平屋の増築棟(はなれ)です。生活に必要な最低限の設備(ミニキッチン、トイレ、シャワー、収納)が並ぶ淡いブルーの廊下と、ひとつの部屋からなっています。
津山は冬の寒さが厳しい為、冬暖かい家であることがまず望まれました。断熱には特に気を使い、屋根は二重構造にして空気層を設けるなど、冬は暖かく夏も過ごしやすい住まいとしています。
天井を低く抑えることで庭との一体感を高め、小さい部屋でありながら広がりのある空間を生み出しています。木、石といった自然素材を使った居室を、小窓から風がサラサラと吹きぬける、小さな透明感のある住まいです。

紀州街道の家

庭と一体となる住まい
祖母と夫婦、子供2人の住まいです。雑木林の庵を意図したこの住まいは、大小の庭の中に部屋を織り込むように配置し、家全体が庭と一体となるよう計画しました。
風がサラサラと家の中を吹きぬけ、天窓や有楽窓から入る柔らかな光や、紅葉の葉から溢れる陽光が居心地のよい空間を生み出しています。
素材には木、土、石、竹、紙、自然錆の金属など時間を経て趣の出るものを用い、庭はやがて苔が生えるように下草を植えずに土のままとしました。これらのものと、母の思い出の残る松の木、敷石、灯籠が一体となって、家族の新しい思い出が刻まれていきます。

桜塚の家

ライフワークギャラリーのある住まい
夫婦と子供2人の住まいです。
1階は2層分の高さがあるピロティと、その奥にライフワークギャラリーを設けています。多目的空間のライフワークギャラリーは、主婦の書斎や工房として使え、展覧会やホームパーティの場にもなります。生活の場でありながら、地域とつながる、街にひらかれた場所です。2階より上は生活のための空間としており、モミジの植えられた中庭を取り囲むように各部屋を配置することで、光、風、緑を室内に取り込んでいます。街、自然、そして家族がさりげなくつながる都市型の住まいです。

MESSAGE メッセージ

家族にとって安息の場である住まいは、ゆったりと落ち着けて心地よいときを過ごせることが大切ですが、生活する人が明日に向かって精神的なエネルギーを充電できる感動的な空間であることも大切だと思います。
四季の移ろいや気配が伝わり、風がサラサラと吹き抜けて、光による空間の変化で常に新鮮さが感じられる美しいデザインの住まい作りを目指しています。

MASTERPIECE 代表作

1991 正面の家(第39回大阪建築コンクール知事賞受賞/第7回甍賞受賞)
1994 高野街道の家(第20回hiroba賞作品賞受賞)
1998 津山の家(第7回JIA環境建築賞受賞)
2000 紀州街道の家(第27回hiroba作品賞受賞)
2004 桜塚の家